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         万能鑑定士Qの事件簿を読み終えた。

自分のよく行く本屋で、ものすっごい押されている、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」とかいうアオリの本。
第一シリーズの「事件簿」シリーズは、(第二シリーズもそうかもしれないが)
各巻読み切り、一巻完結の作品のため、どの作品から読んでも楽しめる。
(ただし、一巻は二巻のためのプロローグのような内容のため、1,2巻は続けて読むのをおすすめする。)

Googleの画像検索をするとわかるけれど、最近の文庫本にありがちな、萌系…というか、わりと可愛いカバーを書いている。まったく、そんな手には……手には…。

Wikiで調べる限り、絵師の清原紘という人は、Anotherのコミカライズもしているらしい。

Anotherか…。(アニメは撮り溜めしているけれども、原作読んで、結末わかってるミステリなので見る気がしない。)
ちなみにこのシリーズ、万能鑑定士Qとして、1巻、2巻がセットになった本もある。ただ、これだとなんかなぁ…。
やっぱりCDにしろ、DVDにしろ、本にしろ、ジャケットって大事だよね。

さて、簡単にだが、ほんの感想をば。

「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」のアオリに間違いはなく、様々な知識が文章の中に散りばめられている。
その知識をもとにした推理はホームズの様に、登場人物の服装や話し方から、出身、地域を当てるに限らず、
スーパーに並んでいるような大量生産品のほんの僅かな違いから生産工場、果てはそこにかくされた意味まで解き明かしている。

執筆のペースが異常なまでに早いことも素晴らしい。
2010年4月ー2011年10月までの間で12作品。3ヶ月に2本は出ている計算だろうか。

小説の時代は現代社会のため、例えば、古い、携帯電話が一般的でないころに、携帯電話を利用したトリックが肝だった、とか、
例えば、その時代にあった出来事が話しの中に出てきても、理解出来ないとか、
そういった読み手と本との違和感がない。
随所に現代の内容を散りばめていることも、あるのだろうが。

ただ、本格的なミステリか、というと私としてはそう思えない。
面白くて、知恵がつく。それに人が死なない。ということが原因でミステリと言えない、というわけではない。
内容が薄い。

小説内で、明かされるトリックはその多くが「一般的には知られていないこと」で作成されている。
(つまりは幅広いジャンルに対する「鑑定」なのだが)
そのためか、トリック自体も、「え、そんなことが?」と思わせる、考えさせられるようなものではなく。
「へー。そうなのか。」といった内容か、トリックの説明に入る前に真相に気がついてしまうことが多い。
小説自体のボリュームにもあるのだろう。
シリーズ通して、文庫で280ページ程。文庫でこのサイズとなるとどうしても物足りなさがでてしまう。

往復の通勤時間(1h程)でサクッと読めてしまうので、手持ち無沙汰なときには良い本だと思う。



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