Books
         OUTを読み終えた。

桐野夏生の作品はいくつか読んだ。一方的な感想だけれども、この人の作品の真髄は『堕ちていく・外れていく女性』にあると思う。
エログロな『堕』もあれば、怠惰な『堕』もあれば、と描写は様々だけれども、全作品を通して
それまでは普通の生活をしていた女性が、ふとしたきっかけで転落していく、
後には何も残らない、と、そういったテーマは共通しているのではないだろうか。

さてこのOUT。
主人公は、中年の女性。
弁当作りのパートタイマーが、ふとしたきっかけで死体処分(超ええよ)を行い、人として超えてはならない一線から外れ、
自分の軸・信念は保ったまま、それでいて一般的な何かからは『外れていく』

グロい描写が多い上に、当初の予想からグイグイ外れていくことが何より面白い作品ではあったのだが、
読解力がついていかず、主人公の心理がまったくもってわからなかった。
理解は出来るのだけれども、納得できない、とそんな釈然としないまま読み終えてしまったので、後味はイマイチ。

似たような経験をこの人の別の作品でもしたことがあるので、
桐野夏生さんの作品は自分には少し合わないのかもしれない。




スポンサーサイト
 
 

トラックバック用URL ;http://gatolynx.blog100.fc2.com/tb.php/115-b07f0949

コメントの投稿

非公開コメント

No title

OUTは、一番グロテスクな数ページを読み飛ばした記憶が。

退屈な日常って感覚がよく分かったような。それでも自分には死体を切れないけれど。