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Books
         村上春樹然とした村上春樹だった。
きっと僕が一番好きな「世界のおわりとハードボイルドワンダーランド」とか「ダンスダンスダンス」が好きな人にはたまらないと思う。
いつおわるのかわからないという点をのぞいては。

一通り読んで思ったことは、これでおわりかもしれないし、
まだつづくのだといわれれば了承できる余地ものこされているということ。
サブタイトルがそれぞれの時間の経過をあらわし、
それがたかだか10ヶ月程度のものであることにもそういったことはうかがえる。
Book1が出た時から感じていた、
「上下」といった明確なおわりを示す言葉がなく、
サブタイトルはまだ一年を経過していない。

何事にもけじめというものがあるのだから、きっともう一冊はでるのだとおもう。

とはいえBook2の時と比べるとまだまだ物語はつづくのだとにおわせるものはない。
一応、Book1,2であったような不思議さといったことは、
物語の中で「不思議だけれど主人公同士は理解している」
という状態で帰着している。
こう書かれてしまっては、完結したともいえる。

1Q84年という世界での出来事が現実の世界にどのような影響を与えているのかは分らない。
もしかするとこれから与えていくのかもしれない。
そういったことはまったくといって描かれていなかったし、推測することもできなかった。
でも、そういった「推測」が小説の、
もっといえば活字の醍醐味でもあるのだから、この表現方法が今更問題となる訳ではない。
むしろそういった風に、自然と読み手に想像させるという技法はプロの小説家ならではだと思う。

青豆と天吾の物語はつながることができたのだし、
つながることがこのBook3の世界だったのだといえた。
のこりの1月から3月までの話は1Q84年の話に影響されているのか
それとも「空気さなぎ」がおこすなにかが影響してくるのか、
もしかすると第三の新しい世界の話となるのかもしれない。

そいったことを読み手に想像させるだけ想像させておいて、
1Q84は完結ですよー。
といわれてしまったら、もう、「さすが村上春樹だ」とか言い出す人がいるんじゃないかしら。

で、仮に、Book4の存在があると仮定して、そういった視点で読み始めると、

最初、
正確には目次を見た時から感じたのはBook1,2の時に現れなかったモノが
どのように話を形作っていくのかということが気になった。

最初から最後まで読んでみて、
この新しい要素はこの本の中に関する限り、
必要ではあったけれども、
ここまで細かく描写するまであったのかと考えさせられた。

だからきっとこの新しい要素は伏線であって、
Book4がでるのならそこになにかが絡むのだと思う。
リトルピープルがどういうものなのか、
空気さなぎがどういうものなのか、
それらの説明がまったくないことも気にかかる。

とはいえ、「世界のおわり」みたいに、「くらやみ(だったけ。)」が
何かみたいな明確な説明がないままおわった小説もたくさんあるから、
これが決めてにはならないんだけれどもね。



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