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         遥か昔に読んだのだけれども、「月に繭~」を読んだついでに読み返してみた。

物語は、第二次世界大戦末期が部隊
もっといえば潜水艦。そこに積まれたトンデモ兵器、「ローレライ」
亡国のイージスみたいに、その「ローレライ」を巡る話か、といわれたらそうではない。

似通っている点があるとするならば、
間違っているという事実を認める事ができぬまま、そういった心理描写を用いながら、
国家、民族、日本人とは、そして戦争とはということを問いかけ続けていること。
亡国が非常に考えさせられる書き方になっている反面、
「ローレライ」という兵器の真実が描かれてからは、なんていうか、その、電撃文庫にありそうな感じのライトノベルっぽーい感覚がした。
確かに戦争という重いテーマなんだけれども、その重いテーマを醸し出す登場人物が居る一方で、なんか胸が晴れる様な雰囲気をだしてくれる主人公がいた。
そういった文、描写の使い分けが本当にうまい。

取り扱っている内容が内容だけに、海外での出版は難しいだろうし、元々のテーマが「日本人とは」といった所になっているので、国内でしか評価されない内容ではある。
が、
どちらかというとアメリカのお偉いさんとかに読んでもらいたかったりする。
あとは戦争を知らない世代。勿論僕も知らない。
原爆ドームとかいった時に、「本当に酷いことがあった」と思うことはあったけど、だから「どうしなくちゃいけない」という考えは強く持てなかった。
もちろん、原爆、というよりも戦争は二度としてはいけない。という意識は強く持ったけれど、
だからといって「日本人らしく生きる、戦争をしらない世代ってどう意識して生きればいいのだろう」という考えまでは持てなかった。

でも、何だろう。
亡国のイージスとか、ローレライとかを読むと、少しだけ、ほんの少しだけだけれども、
戦争をしらない世代だからこそ、何かしら戦争を経験した世代に胸を張っていきれる主義、主張の様なものをもたなくちゃならないんだな、と考えてしまう。そんな一冊。




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