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         生贄のジレンマISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)天使の囀り狐火の家を読み終えた。

生贄のジレンマは色んなHPなどで面白いという話を見たのが確か年末頃。
その頃AMAZONで探してみたら大体2週間待ちになっていたのでそれなりに期待していた作品だった。
そもそもこの「メディアワークス文庫」なる出版社が聞いた事が無く、書店で探してもなかなか見つからなかったことが読みたい、という欲を刺激していた。
実際先週にいくつかの書店を探したのだが、結局あったのは最新刊位であとは本棚の何処にメディアワークス文庫のコーナーがあるのかわからなかった。Wikipediaを見る限り割と新しい文庫らしいので、仮に本棚にあったとしても目立たないのかもしれない。

結論から言うと、まぁ、面白かった。ライトノベルとまではいわなくとも多少荒削りな印象は受けたが、それでも面白かった。面白い、と断定できないのは(個人的に)より詳細に群集心理などを書き込んでほしかった事と、より詳しい物語の背景といったものが欲しかった。
最後まで読んだ後も話の中で描写しきれていない箇所が多々あったという感触が残ってしまっている。
それでも最後までイッキによんでしまったのは、
物語の作り、構成がうまい。マンガの様な強いヒキ、メリハリを要所要所で作っている。
そのおかげでわりとサラっと読めたのだと思う。

ISOLA は阪神大震災後の兵庫を舞台とした、
「他人の心がわかる」力をもった主人公が、であった謎を追う話、といったところか。
「ホラー」と紹介されているようだが、ホラーではないと思う。SFミステリーといったところか。

地震は物語に大きな意味をもっていない気もするけれども、それでも当時、西宮に住んでいて実際に震災を体験した身としてはなかなかリアルなイメージが湧いた。
「悪の教典」の作者の処女作だそうで、それにしては作品としてこなれているという印象を受けた。

ところでこの作品を読みながら、「どうも昔読んだとある作品に似ている印象をもつな」と思っていたのだが、
結論としてはこれが正しかった。

で、天使の囀り がその「どうも昔読んだとある作品に似ている印象をもつな」と思った作品。
高校の頃一度読んで、強烈なインパクトを受け、その後数日間やたら潔癖性になったことを覚えている。

南米の奥地に生息する寄生虫が人体に取り付いて主人公の周りの人間が次々と感染(?)されていく話。

これこそが「ホラー」だとおもう。この本を読んでいてわかったのは、ゾンビだ、幽霊だといったオカルトでなく
もしかしたらそういった生物が居るかもしれない、と思わせる「可能性」をかき立てるホラー作品が自分の好みだ。

最後に狐火の家
この作品は前の2つと違ってなんだか拍子抜けをしてしまった。
ホラーでも、サスペンスでもない作品。ミステリーの部類であり、印象としては森博嗣のミステリーに近いな、という印象を受けた。

分量としてもISOLAや天使の囀りと比較すると半分程度であるかもしれない。
わりとサラっと読める作品だった。







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